繊維リサイクル・製品製造

エコソフィーは"シェイクハンズ"から

  ナカノ株式会社の柱をなす行動目標に「Ecosophy」(エコソフィー)」という概念があります。Ecology(環境)とEconomy(経済)という二つの「Eco」を人の知恵(sophia)によって調和させるという意味です。私たちはお客様やお取引様と「シェイクハンズ」することにより、このEcosophyを実現すべく日々活動しております。

  そのEcosophyの事例として、地球環境への配慮に積極的に取り組んでいらっしゃる、中日本エクストール横浜株式会社 常務取締役 村岡憲二様にお話を伺いました。ナカノ株式会社は、このたび中日本エクストール横浜株式会社様の制服1,200名様分をオリジナル軍手にリサイクルするお手伝いをさせていただいております。



-今回の制服リサイクルに至った経緯をお聞かせください。

  NEXCO中日本グループは高速道路の管理・運営をしていますが、道路は建設の過程で不可避的に環境へ負荷をかけることから、グループの方針としてCSRに力を入れ、これまでも発生する生ごみの堆肥化などに取り組んできました。その中で、数年ごとに発生する制服の入れ替えに際し、循環型を重視した取り組みができないかと思ったのが、今回の取組のきっかけです。

-ナカノ株式会社を選ばれた理由は何でしょうか?

  最初にナカノ株式会社を知ったのは、ある取引先から衣類のリサイクルを主体事業としている会社があると聞いたことです。そこから始まり、ナカノ株式会社の秦野工場(神奈川県秦野市)も見学しました。そこで、制服がリサイクルされる過程や古着でつくられたという軍手「特殊紡績手袋 よみがえり」の説明を聞き、今回の取組の枠組みができました。

-できあがったリサイクル軍手の印象、お客様の反応はいかがでしょうか?

  良いですよ。特に滑り止め加工を施したのがポイントだったと思います。「使いやすい」、「汚れが目立たない」、「(色合いの)落ち着いた雰囲気が良い」、「(さまざまな制服の)混ざり具合が良い」といった声が聞かれます。今年(2012年)11月に中央道の30周年イベントがあるのですが、そこでも紹介したいと思っています。



-グループで行われた「イノベーション・フォーラム」に今回の取組をエントリーされたとのことでしたが。

  インパクトはあったと思います。やはり、リサイクルされた商品が軍手というグループの事業内容にマッチした、実用的なものであったことが良かったと思います。全エントリー78作品の中で、惜しくも最優秀賞は取れませんでしたが、努力賞を受賞することができました。

-最後に、ナカノ株式会社に一言いただけますか?

  今回、非常に建設的に話を進めることができ大変満足しております。お互いに社会的責任を果たしていけるよう、引き続きアイデアをいただきたいと思っています。

-ありがとうございました。